TamaCona Engineering

ETロボコン、ソフトウェアエンジニアリングの話題など。

モデルレビューのススメ

もうすぐ8月も終わり、ETロボコンの各チームの皆さんはモデル提出に向けて最後の追い込みに入っているのではないかと思います。
私も昨年の今頃は、毎日遅くまでモデルを書いていたのを思い出します(遠い目・・・)。

さてさて、ETロボコンのモデル作成って、えてして以下のようなモデルになりがちです。

  • 自分たちの思いばかり主張し何が言いたいのかわからないモデル(いわゆる「オレオレモデル」)
  • 記事は書いているが、審査員に誤解されたり見落とされたりして評価してもらえないモデル。

これはETロボコンのモデル審査が、

「読み手と書き手のコミュニケーションが全く取れない状態で行われる」

ことと関係していると思います。

モデルを郵送したら、あとは実行委員の方が審査するだけです。なので、

「内容を説明し、補足説明や質疑応答を行いながら理解してもらう」

ということができません。

審査時間も限られていますから、わかりにくい書き方だとなかなか理解してもらえません(実行委員の方も読み取る努力はしているようですが)

このため「いかにわかりやすく、誤解を与えないようにモデルを書くか」ということが非常に重要になってきます。

では、どうすればわかりやすいモデルが作れるのか?
いろいろ方法はあるでしょうが、やはり一番有効なのは、やはり

「レビュー」

だと思います。

自分たちが作ったモデルを他の人に見てもらい、コメントを聞かせてもらう。
原始的ではありますが、自分が作ったものを客観的に評価することはとても難しいので、これが一番有効だと思います。

ただ、レビューといってもただ「モデル見てください」というだけではなかなか問題点は見つけてもらえないんですよね。誤りがあってもスルーされてしまいがちです。

ではどうすればよいか・・・
ポイントは次の二つかなと思ってます。

  • 軽めのレビューを何回も繰り返す

作りかけのモデルを貼りだすか、ファイルサーバに入れるなどしておき、気づいたことを自由に指摘してもらう。コメントを書き込んでもらったり、口頭で伝えてもらうなどする。
作り手は、もらった意見を元に検討し、有効なものをモデルに取り入れていく。
このような形式のレビューを複数回繰り返す。

  • チェックして欲しいポイントを伝えておく。

こちらはある程度完成したモデルに対して行うものです。
「誤字・脱字をチェックして!」「UMLの文法誤りがないかチェックして!」「用語が統一されてるかどうかチェックして!」など、ポイントをはっきりさせてレビューしてもらう。
レビューの結果はきちんと記録し、確実に修正を行う。

レビュー技法的には前者が「ウォークスルー」、後者が「インスペクション」に近いですかね。
前者のレビューを繰り返すことで、色々な気づきを得られます。その結果言いたいことや書くべきポイントがはっきりし、わかりやすいモデルになってきます。
後者のレビューを行うことで、誤りをなくすことができ、減点されにくいモデルになります。
両者をうまく組み合わせるのがポイントですね。

次にレビューアの人選についてです。
レビューアは会社や学校にETロボコンOBの方がいればベストです。こちらが困るぐらいの色々熱い指摘をしてくれるでしょう。

では、「初参加のチームで、適したレビューアが身近にいない」という場合はどうすればいいでしょうか?

この場合でも誰かにモデルを見てもらうことをお勧めします。

社会人の方は理解のある先輩や同僚、学生さんは先生とか友達などにお願いすればいいでしょう。分担してモデルを書いてるときは、お互いにチェックしあうのもよいでしょう。

そのとき「わからないことがあったらなんでも聞いて!」と一言言っておくのがポイントです。そして質問があったら、その都度自分が説明していくようにするのです。

こうしておくと、自分自身が説明する過程で誤りやわかりにくさに気付くことができます。専門外の人の方がわかりやすい説明が求められますから、経験者の方よりいい気づきが得られることすらあると思います。

せっかく皆さん頑張っておられるのですから、しっかりレビューをして、自分たちの思いをきちんと審査委員の方に届けて欲しいなぁと思います。

まだまだ暑い日が続きます。体調には十分気を付けて頑張ってください!