TamaCona Engineering

ETロボコン、ソフトウェアエンジニアリングの話題など。

文系ITエンジニアの皆さんへ

今年のETロボコンもシーズンインしてしばらく経ちましたが、中には文系出身のエンジニアの方もおられるのではないでしょうか?

ETロボコンでよい成績を収めるためには、どうしても数学的な知識が必要となってきます。

  • スムーズにライントレースを行うための「PID制御」
  • 走行体の現在位置を推定するための「デッドレコニング」
  • センサのノイズ除去 など。

PID制御なら微分積分、デッドレコニングなら三角関数など、高校数学レベルの知識が必要となってきます。理系出身の方や現役高校生の方なら特に苦にならないかもしれませんが、文系出身の方とか、高校卒業して何年も勉強してない方にとっては結構大変なんじゃないかと思います。

いや、選手時代の私自身がそうでしたから。
文系出身な上に、高校卒業してウン十年も経っていますから、最初はチンプンカンプンでした。
チーム発足当時はチーム内にも数学ができる方が誰もいない状況でした。
でも、どーしても負けたくなかったので、もう自分でやるしかない!と心に決めて勉強することにしました。それで購入したのが次の本です。

これだけはおさえたい 文系プログラマーの数学知識 基礎の基礎 (プロフェッショナル「確実」養成講座)

これだけはおさえたい 文系プログラマーの数学知識 基礎の基礎 (プロフェッショナル「確実」養成講座)

タイトルのとおり、プログラマ向けの本です。  
身近な生活のなかで数学がどのように役立っているのかをわかりやすく説明してくれていて、とても読みやすいです。
基数変換、三角関数微分積分、行列など、プログラミングに必要な要素の解説も一通りあります。
ETロボコン参加者でなくても、新人エンジニアや基本情報処理技術者試験を受ける予定の方にも役立つ本だと思います。
(この本、残念ながらいまは絶版のようです)

数IA・IIB・IIICがこの1冊でいっきにわかる もう一度 高校数学

数IA・IIB・IIICがこの1冊でいっきにわかる もう一度 高校数学

こっちはかなり内容が濃くて、高校3年分の内容がビッシリ凝縮されているので全部やり遂げるのはかなり時間がかかります。でも、きちんと理解したいならこちらも読んだ方がためになると思います。

今年の新入社員の方にも文系出身の方、大勢いらっしゃると思います。
いま新人研修を受けている方もいらっしゃると思いますが、理系の方のレベル差にショックを受けている方も多いのではないでしょうか?
「自分はこの先やっていけるんだろうか?」と。
いや、自分がそうでしたから、気持ちはよくわかります。当時は本当によくわからなくて同期の中でも下から数えた方が早いぐらいでした。テストの成績が悪くて居残りすることもしょっちゅうでした。

でも、そうした経験値の差が出るのって、本当に入社直後だけだったりするんですよ。そりゃ本当に理系トップクラスの方には追いつけないかもしれませんが、「理系で普通の努力しかしていない人」よりも「文系ですごく努力した人」の方が上になると思います。
ある一定レベルの知識が付いてくると、文書作成能力とかコミュニケーション能力などが逆にプラスになってきます。

実際、文系で未経験だったにもかかわらず、今はトップクラスのエンジニアになっている人はいっぱいいますから。

なので、いまは苦しいかもしれませんが、絶対大丈夫ですので頑張って欲しいと思います。