ETロボコン2012 中四国地区独自勉強会0

f:id:tamagawaconan:20120428122813j:plain

 4月28日(土)、福山大学社会連携研究推進センターにて、ETロボコン中四国地区独自勉強会0が開催されました。当日は10チーム28名の方に参加いただきました。

目標設定とプロジェクト計画の重要性

今年最初の勉強会ということで、まずは目標設定と計画の重要性についての講義です。「しっかりした目標を立て、チーム全員でそれを共有することが重要、さらに目標に向けてしっかりとした戦略を立て、状況をチェックしていくことが重要」といった内容で講義を行いました。

今回の内容は3月18日のオープン大会ワークショップでお話しした「チャンピオンシップ大会への道」の内容を少し発展させ、プロジェクト管理手法の紹介も行いました。後半では演習も行い「よい戦略を立てるためには、まず自分たちを知ることから」を目的に、SWOT分析を行ってもらい、2チームの方に発表をお願いしました。

それにしても「脅威」の部分で、企業チームさんは「業務の炎上」、学生チームさんは「学校の宿題」を挙げていました。いつの時代も皆さん同じ悩みを持たれているようですね(笑)

 プロジェクト管理ソフトウェアRedmine

f:id:tamagawaconan:20120428112710j:plain 

 今回はスペシャルゲストとしてファーエンドテクノロジー㈱の前田剛さんをお招きし、Redmineの紹介を行っていただきました。ファーエンドテクノロジー社は島根県に本拠を置く会社で、同じ中四国地区ということで講演をお願いしたところ快諾をいただきました。ありがとうございます。

Redmineを導入することでチームの抱える課題やメンバーの作業がわかりやすくなるといったお話や、Excelでの進捗表よりどんな点が優れているのかなど、大変分かりやすく説明していただきました。このようにプロジェクト管理にかかる手間を軽減してくれるのがRedmine最大の魅力ですね。

Redmineのようなツールを活用し、ETロボコンでプロジェクトマネジメントを実践してみるのも面白いのではないでしょうか。

 ファーエンドテクノロジー株式会社のWebサイトはこちらです。

 http://www.farend.co.jp/

 ファーエンドテクノロジー株式会社が展開するサービス「MyRedmine」のページはこちらです。

http://hosting.redmine.jp/

 

プログラミング実習 

f:id:tamagawaconan:20120428131741j:plain

午後は基本的なライントレース走行のプログラミング実習を行いました。中四国地区は初心者の方が多いため初心者に手厚いコンテンツを取り入れています。みなさん一生懸命取り組んでおられました。

 

ボウリング大会

 f:id:tamagawaconan:20120428150005j:plain

さて、いよいよ中四国地区名物「ボウリング大会」の開催です!
このボウリング大会、昨年の独自教育でも実施していて、ボウリングのピンに見立てた10本の500mlペットボトルをNXT走行体で倒すというものです。
今回は参加チームの方に加え、ゲストの前田さん、江口さんにも参加していただきました。特に江口さんには「南関東ダミーカーゼロヨン仕様」による激走を披露していただきました。高らかなモータ音を轟かせて走る姿はなかなかの迫力でした。
見事優勝されたのは、昨年「Sample is best!」の名言で有名になったチーム 8bit さん!おめでとうございます。今年も新たな伝説を作ってくれることでしょう。
他にも関西地区を思わせる「うしろむき走行」など個性的な走りを皆さん披露しておられました。今後の活躍が楽しみです。
 
f:id:tamagawaconan:20120428155644j:plain

ボウリング大会の後はみんなでフィードバック制御の勉強です。まっすぐ走らせることの難しさを体感した後なだけに、皆さん真剣にお話を聞いていました。
印象的だったのは講師の香川さんの言葉「制御とは、目標があって、それを達成しようとすること」。
これって、プロジェクトマネジメントと全く同じですね。
 
ドメインスペシフィックモデリングのススメ
f:id:tamagawaconan:20120428162651j:plain

今回のトリは、ETロボコン南関東地区実行副委員長の江口さんによるスペシャルセミナーです。南関東地区といえば一昨年のチャンピオンシップ大会で表彰台を独占した全国屈指の強豪地区です。「ちゃんと作るは当たり前、新興国との競争に勝ち抜くためには、より速く作るためにツールを活用してソースコードを生成したり、ツールそのものを開発できるようにならないといけない。そういった流れの中では人間の手で作られるプログラムは本当に価値あるものでなくてはいけない」という内容でした。若い人の多い中四国地区の参加者の方には大いに刺激になる内容だったのではないでしょうか。
 
懇親会
すべての講義が終わった後で恒例の懇親会!今回も実行委員とゲストの方含め26名の方に参加いただき、大変な盛り上がりとなりました。ゴールデンウィークのせいかお店も混んでいたのですが、皆さん楽しんでおられました。
 
中四国地区も2年目を迎え、徐々に地区の特色が出てきたような気がします。
まだまだ経験の浅い方も多いですし、実行委員の人数も少ないですが、これからもETロボコンを盛り上げていければと思います。