ETロボコン2013 中四国地区独自勉強会0

4月27日、福山大学宮地茂記念館にて、ETロボコン2013 中四国地区独自勉強会0を開催しました。参加者の方にとってはシーズン最初の勉強会となります。
今回はなんと50名を超える方が参加!もちろん中四国地区発足以来最多です。中には11名の大所帯でバスをチャーターして参加したチームも!
多くの方に参加していただき、うれしい限りです。
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中四国地区の拠点、福山大学宮地茂記念館。福山駅前の大変便利な場所に立地しています。

目標設定とプロジェクト計画の重要性

シーズン最初の講義は、目標設定と計画の重要性について解説する講義です。
ETロボコンは約半年間に及ぶプロジェクト。目標をはっきりさせて、メンバー間でそれを共有していないとうまくいきません。
目標を設定する事の大切さと、計画を立てるためのコツについてレクチャーを行いました。

後半には、目標を達成するための戦略を考える演習も行いました。演習の流れは次のような感じです。

  1. まず、自分たちの目標(ゴール)を考える。
  2. 自分たちの現状を知る。今回はSWOT分析で強み/弱み/機会/脅威を抽出しました。
  3. 1,2を元に「目標を達成するために、今なにをやらなければいけないか」を考えてもらう。

1〜3の内容を、各チームA3用紙に書き出してもらい、最後に、2チームの方に発表してもらいました。短時間でしたので今回は十分な検討ができなかったかもしれませんが、今回の演習を参考に今後チーム内で色々話し合ってもらえればと思います。

プログラミング実習

初心者向けの開発環境構築、プログラミング実習を今年も行いました。
今回は希望者が多く、サポートしきれるか心配でしたが、4名のボランティアの方にも参加いただいたことで、スムーズに進めることができました。
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プログラミング実習の様子。開発環境の構築からサポートします。

ランチミーティング

昨年好評だったランチミーディングを今年も開催しました。
初対面の方も多かったと思いますが、結構話もはずんでいたようで、皆さん親交を深めているようでした。
今年は各チームのリーダーの方に集まってもらい、意見交換をしてもらいました。
ETロボコンはリーダー経験もできる貴重なチャンス。中にはリーダーとしてどうあるべきか悩んでいる人もいたようですが、今回をキッカケになにかヒントを見つけてもらえればと思います。

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ランチミーディングの様子。今年も各地のお菓子が並んでいます。

華麗なるUML入門

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関西地区実行委員長の江見先生をゲストにお迎えし、UMLオブジェクト指向の基本について解説していただきました。
この講義は関西地区でも非常に人気の高い講義として知られており、カレーライスを題材にオブジェクト指向の仕組みを解説していることから、別名「カレーなるUML入門」とも呼ばれています。
ETロボコンのモデルを作成するには欠かせないUMLオブジェクト指向の知識。理解を深めるキッカケにして欲しいと思います。

江見先生が講義中に紹介されていた本はこちらになります。
私もこの本は読んだことありますが「社長、起立!」のお話など、オブジェクト指向を非常にわかりやすく解説しており、「この本を読んでオブジェクト指向が理解できた!」という人もよく聞きます。とても面白い本なので、ぜひ読んでみることをオススメします。

オブジェクト脳のつくり方―Java・UML・EJBをマスターするための究極の基礎講座

オブジェクト脳のつくり方―Java・UML・EJBをマスターするための究極の基礎講座

Redmineではじめるタスクの交通整理

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今年もファーエンドテクノロジー株式会社(島根県)の前田剛さんをお迎えし、プロジェクト管理ソフトウェアRedmineについての講義をしていただきました。今回は昨年より一歩踏み込んだ内容となり、Redmineの「バージョン機能」などの使い方についてもレクチャしていただきました。

ファーエンドテクノロジー株式会社のURL:
http://www.farend.co.jp/
同社のホスティングサービス My Redmine のURL:
http://hosting.redmine.jp/

なお、前田さんはRedmineに関する書籍も執筆されています。興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。

入門Redmine 第3版

入門Redmine 第3版

プロジェクト事例紹介 〜 R-GRAY BLACKの場合 〜

ここまで順調に進んでいた勉強会ですが、ここに来てちょっとしたハプニングが。
今回の勉強会、聴講コースと実習コースのマルチトラックだったのですが、実習コースの終了が遅れてしまい、聴講コースの方に30分ほどの空き時間ができてしまったのです。
この時間をどうなって埋めようか・・・と思案していたところ、関西地区からボランティアで来てくださっていたR-GRAYの方が昨年大会の事例発表をやりますと言ってくれたのです。もともと翌日の関西地区勉強会のために資料を作っていたので、その内容で発表してくださるとのことです。
R-GRAYといえば、昨年のチャンピオンシップ大会で総合3位に入賞した全国屈指の強豪です(チーム名はR-GRAY BLACK)。これはケガの功名というか、思わぬプレゼントでした!
強豪チームの経験談は、何者にも替えがたい貴重な情報です。参加者の方にとっては大変役立つ内容だったのではないでしょうか。

とくに大会までの準備の進め方やリーダーの方の立ち振る舞いなどは、とても参考になったのではないかと思います。

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ボウリング大会

中四国ではおなじみとなったボウリング大会の開催です。
今回は事前のプログラム作成もOKとしたことで、色々工夫を凝らしているチームも多く見られました。
昨年CS出場のteamTAMAとUNCTインスツルメンツは、ここでも上位に食い込んでいました、両チームともメンバーは大幅に入れ替わっているようですが、きちんと結果を出すところはさすがです。今年も活躍を期待できますね。
あと、ゲスト参加のR-GRAYもキッチリ結果を出し、貫禄を見せつけていました。

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ピンを目指して走る走行体。ピンは500mlのペットボトルですが、超音波センサーでの検知が可能なよう、紙を巻いています。

福山白熱教室

今回も有志による懇親会を行いました。
この懇親会、別名「福山白熱教室」と呼ばれるぐらいアツい会話が行われることで有名で、ETロボコンの行事がある日は福山市周辺の平均気温が2〜3度上がるという都市伝説もあるぐらいです(嘘)
この地区はイキのいい学生さんが多く、おじさん連中もついつい色々なことを教えてあげたくなってしまうんですよね。本当に将来が楽しみです。

そんなこんなで、シーズン最初の勉強会は大盛況のうちに幕を閉じることができました。
これもゲスト講師の皆さん、実習を手伝っていただいたボランティアの皆さん、事例紹介を行ってくださったR-GRAYの皆さんなど、多くの方の協力のおかげです。
色々な方に支えていただいて運営できていることを実感した一日でした。本当に感謝です。ありがとうございました。

また、貴重な休日を割いて参加してくださった各チームの皆さんにも感謝です。今後、初参加の方は特に大変なこともあるかと思いますが、力を合わせて頑張って欲しいと思います。
実行委員会も全力でサポートしますので、何か困ったことがあれば相談してください。

それでは、今シーズンも皆さんよろしくお願いします!