オブジェクト指向の本

今年のETロボコン中四国地区は本当に学生さんの動きが活発で、とても楽しみな状況になっています。


他の地区でも行われている地域連合も結成されたようで、今週末に第一回目の「中四国連合」勉強会が開催されるようです。
開催案内はこちら→ http://kokucheese.com/event/index/97756/
TwitterFacebookを見てると、今も各チームで色々活動を行っているようです。

でも、時々「デザインパターンわからねー」というツイートもありますね(笑)

せっかくですので、ここで「オブジェクト指向」のことを改めて勉強してみてはどうでしょうか?
過去に私が読んだ本で良かったものを2冊ほど紹介します。


オブジェクト脳のつくり方―Java・UML・EJBをマスターするための究極の基礎講座

オブジェクト脳のつくり方―Java・UML・EJBをマスターするための究極の基礎講座


牛尾剛さんの本です。最近は「ITエンジニアの ゼロから始める英語勉強法」という本で有名な方ですね。
「社長、起立!」という面白い切り口でオブジェクト指向をわかりやすく解説しています。
オブジェクト指向の本というと学術的で難解なものが多いのですが、企業出身の方が書かれたせいか、とても実践的でわかりやすかったです。
この本を読んだら、あなたも「オブ脳」になれるかも?

増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門

増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門


数学ガール」などで有名な結城浩さんの本です。優しげな語り口が大変心地よいです。
GoFデザインパターンをわかりやすくJavaで書き直して説明してくれています。
Java言語で書かれていますが、そんなに難しい文法は使っていませんので、他の言語を使う人でも読み進められると思います。

個人的には、オブジェクト指向は「隠し絵」みたいなものだと思っています。
「わからないうちはさっぱりわからないけど、あるとき突然わかるようになって、その後はそのようにしか見えなくなる」
私の周りでオブジェクト指向を理解してる人も「ある日突然わかるようになった」と言ってる人が多いです。
なので、最初はわからなくてもずーっと根気よく勉強していくことが肝心だと思います。

オブジェクト指向自体はかなり古くからある考え方ですが、企業の現場には未だになかなか浸透していません。
組込み開発など、オブジェクト指向と相性がいいと思うし、うまく活用すればコスト削減にも繋がると思うのですが・・・
理由は色々あるでしょうが、一つは「オブジェクト指向がわかる技術者がまだまだ少ないこと」だと思います。

これからオブジェクト指向を勉強する若い人が増えてきて、技術者が増えてくればこの状況も変わってくると思うので、みなさん頑張って欲しいなーと思います。

※:有名な隠し絵はこちら。みなさんも一度は見たことがあると思います。