TamaCona Engineering

ETロボコン、ソフトウェア品質、マネジメントなどのお話を書きます。

Apple Pencil 片手にBacklogWorld 2019に参加してきました。

2019年1月26日に東京・秋葉原で開催された「Backlog World 2019」の模様をレポートします。昨年岡山で開催されたJBUG岡山で「Backlogの全国イベントがある!」というお話を聞きまして、Backlogを使われている方の経験談を聞くまたとないチャンスということで参加してきました。

backlogworld2019.jbug.info

岡山駅を6時ちょうどに出る新幹線に乗車。目覚ましを二個セットしていた効果もあって無事に起床成功。

噂の「シンカンセンスゴイカタイアイス」を食べながら、本日用のノートの表紙を作成。いつもはPC持参するのですが、今回は荷物を少なめにしたかったのと、昨年末、iPadApple Pencil を購入したので、こいつを使ってみたかったのです。
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会場の秋葉原UDX

長らく秋葉原には行ってなかったのですが(前行ったのはつくばエクスプレスの開通前だったはず)、電気屋さんやパーツ屋さんが並んでいた頃とはずいぶん雰囲気変わりましたね。カフェなんかもあって近代的というかオシャレ。

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少し早めに着いたのでベンチで待っていたのですが、ヌーラボ広報のMeggyさん(@Megumi_Isogawa)に発見されて「今日は遠いところからきてくださってありがとうございます!」とのお言葉をいただきました。私もETロボコンや社内行事の運営を経験したのでわかるのですが、知っている人を見かけても忙しさにかまけて声をかけそこねてしまうものです。そういった中でもしっかりと声掛けとしてくださるホスピタリティの高さはさすがだな、と思いました。

他のスタッフさんもみなさん笑顔で出迎えてくれて、とても和やかな雰囲気でした。

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入り口のところで、JBUG岡山で一緒だった石橋さんとバッタリ。せっかくのご縁なので一緒に回ることになりました。石橋さんは色々なところでPMのご経験があり、聞いた内容について意見交換できたことは大変勉強になりました。ありがとうございました。

会場に入ると早くから大勢の方が来られてます。前の方から席が埋まっており、モチベーションの高さを感じました。

あと、結構いいと思ったのが、開場から開会式の間が1時間と長く、その時間からスポンサーブースが開いていたことです。他のイベントだと時間がなく回り損ねてしまうことも多いのですが、今回はブースをじっくり回ることができました。スポンサー様にとっても多くの人が来てくれてメリットがあるのではないでしょうか。

このあたり、細かいところですがきちんと配慮されているのは素晴らしいですね。

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基調講演「田舎の木材工場で起きた奇跡とその後」

昨年、Good Project Aword を受賞された株式会社diffeasy(ディフィージー)取締役CTO 西 武史さんのお話です。

iPadってなんね?スマホってなんね?」という状態だった宮崎の木材工場が見事にIT化に成功し、それだけにとどまらずITを武器にどんどん成長していくという、まるで映画のようなストーリーでした。

元々は社長さんの「今後絶対ITシステムが必要になる!iPadでシステムを作りたい!」という、とても「ざっくり」した要求だったようです。ここまではありがちな話で「誰にも使われず、役に立たないシステムができあがって終わり」となることが多いですが、西さんたちが違ったのは「従業員の声を直接聞きに行き、現場で起きている真の問題」を見つけに行ったことでした。

これにより「紙の設計図面の管理が大変」「なくなったら探しづらい」「老眼なので字が読めない」などの課題があることがわかり、iPadによるペーパーレスの設計図管理を行うことになったそうです。

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これだけにとどまらず、従業員の方自らApple TVで大画面に設計図を映すようになったり、新工場を建設したりITエンジニアを募集したり超イケてるWebサイト(https://bighouse-miyazaki.jp/)を作っていたり・・・。

西さんも言われていましたが、ここまでの成長を遂げられたのは社長さんの熱意とリーダーシップの賜物だと思います。こういう経営者の方の熱意を形にしてあげられるのがエンジニアという職業だし、そうであらねばいけないなと強く感じたお話でした。

噂では、従業員さんは耳の上に Apple Pencil を挿して仕事をされているとか・・・。一度工場見学してみたいです。

「連絡板」が支える、Backlog嫌いなクライアントとのコミュニケーション

Backlogに限らず、どんなツールにも言えると思うのですが、そのツールになじめない人、拒絶反応を示す人というのはいるものです。このような状況にどう対応するかという点でとても参考になりました。無理やり使わせたり、ユーザに多くを求めるのではなく、手厚くサポートしながら受け入れてもらえる範囲で徐々に導入していくのがよいのでしょうね。また、ツールの特性を理解し、うまく使い分けることも大切だと教わりました。「Slackなどのチャットツールは情報を発信する側と受け取る側で温度差が出やすい」という点も参考になりました。いずれか一方の視点ではなく、色々な立場からの視点で考えていくことが大切なようです。

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プロジェクトの使い分けのコツも教えていただけました。

いま、プロジェクトをどう分けるのがよいか悩んでいたところだったので助かりました。Backlogは、同じプロジェクトにいる人にすべての情報が見えますので「誰をプロジェクトに入れるか」の検討はとても大切ですね。

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Backlogでわかる炎上の見分け方、消し方

実は、参加前はこのタイトルが一番気になっていました。

講演者の方によるとやや煽り気味のタイトルだったようで、どうやって回収しようかと言っておられましたが、「事前に考え得るだけのチケットを事前投入し、見直しながらプロジェクトを進めていく」というやり方でした。初期投入チケットの数は500個にもおよぶようです。

コツとしては「チケットはあまり詳細に書かない」「実施するかどうかわからないものも作っておく」「予定納期をオーバーしてもかまわず作る」ことだそうです。

これによって、顧客との間で共通認識を持つことができ、円滑なコミュニケーションを取ることができるようになるため、炎上を防ぎやすくなるとのことでした。

最初に計画を立てるのはある意味「王道」のやり方ではありますが、きちんと計画をメンテナンスしていくことで不確定要素を排除しながら進めていけるのがよいのでしょうね。

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カスタマー・リレーションとエンジニアを繋ぐBacklog

同郷の岡山在住の前川さんのお話でした。

BacklogとGitHubの使い分けは興味深かったです。ユーザ要望をBacklog、実装要件をGitHubに分離することで、開発チームがエンジニア語で会話しやすくなるそう。Backlog課題とGitHub Issueのトレーサビリティを取るためにチケットの粒度に配慮されていたのも参考になりました。同じ岡山だし。また詳しい話を聞きに行こうかな。

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男女不問?!女性脳を活かしたプロジェクトマネジメント

株式会社エクサウィザーズの粟生さんのお話。エクサウィザーズ様はユニコーン企業になる可能性のある会社とのこと。ぜひ実現していただきたいです。

これからのプロジェクトマネジメントは、女性脳の特徴である「計画性」「表現力」「合理性」が重要であるとのお話でした。「女神的リーダーシップ」、面白そうですので読んでみたいと思います。

指の長さで男性脳、女性脳かがわかるそうですが、人差し指と薬指もほぼ同じだった私は、いったいどうすれば?

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できるだけシンプルにしたいプロジェクトマネジメント

ラショナル、IBMマイクロソフトなどでコンサルタントエバンジェリストなどを歴任された長沢さんのお話。プロジェクトマネジメントの年表はとても勉強になりました。西暦2000年前半ぐらいから色々な方法論が出てきているのですね。

自分たちの現状がこの歴史の中のどのあたりなのか、改めて考えてみたいと思いました。新しいものばかり追い求めるのではなく、自分たちに合った方法論を取り入れることが大切ですからね。

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長沢さんには懇親会でもお話を聞かせていただき、かねてから自分が悩んだことのあるマネジメントの方法について秘策を教えていただけました。ありがとうございます。使う機会があれば試してみたいと思います。

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懇親会、その他

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懇親会では「プロジェクトマネジメントが学べるボードゲーム(非売品)」が当たるじゃんけん大会がありました。このボードゲーム、ぜひ会社に持ち帰ってやってみたかったのですが、残念ながら初戦敗退でした(子供の頃からじゃんけんは弱い・・・)

でも、抽選で当たる特製Tシャツ、私は外れてしまったのですが石橋さんからお譲りいただけることに!石橋さんありがとうございます!

(ブログもちゃんと書きました)

綺麗な色合いなので、夏になったら着てみようと思います。

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JBUG岡山、広島勢で記念撮影。

また一緒にやりたいですね。

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石橋さんもブログを書かれています。

sinsuke.hatenablog.com

長々と書きましたが、本当に学ぶことの多いイベントだったと思います。

自分たちがちょうどぶつかっている課題を扱っている方も多く、さっそく月曜日から使える内容が満載でした。

最後に、大会運営に携わったヌーラボならびにJBUGスタッフのみなさん、大変お疲れ様でした。とても2回目(JBUG主催では初めてですかね)とは思えない、素晴らしい運営だったと思います。

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おまけ 

帰りの新幹線でも「シンカンセンスゴイカタイアイス」をいただきました。

行きは少し溶かしてから食べましたが、今回はカチンコチン状態で挑戦。

前腕部のよい筋トレになりました。

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